ストラトのチューニングを安定させる弦交換手順5つのポイント

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5つのポイントを守ればしっかり安定する、ストラトキャスター・クルーソンタイプペグの弦交換

ストラト6連ペグ・クルーソン タイプの弦交換のポイント

横穴に通して巻くモダンタイプのペグとは違う特殊なポスト構造を完全攻略

定番のギターペグといえば、Gibsonなどの3:3 のモデルか、ストラトキャスターなどの6連ペグのモデルでしょう。

横穴を通すタイプのペグポストが一般的なのですが、Fenderのギターをお使いの方は、この特殊なペグポストに悩まされている方も多いのではないでしょうか。

ストラトキャスターなどのFenderヴィンテージクルーソン タイプのペグは、ペグポスト構造は変わっていますよね。上から弦を差し込むような穴が開いています。

 

ストラトキャスター 弦交換 クルーソンタイプ ペグ

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チューニングが狂いやすい、というデメリットを5ステップで克服

これはネックの反りの調整に際してネックを取り外す必要があるため、弦を1度取り外しても、元に戻しやすく工夫された機構になっているのですが…この機構のせいで、きっちりポイントを押さえないとチューニングが狂いやすくなっています。

そこで今回は、採用されている機種が多くポピュラーながら、安定したチューニングを維持するのにひと工夫が必要な、ヴィンテージスタイルのクルーソンタイプのペグのストラトキャスターの弦交換の5つのポイントを見てみましょう。

これは、あらゆるギターの弦交換に共通する方法でもありますので、他のタイプのギターのユーザーにも参考にしていただけるかと思います。

①ピックアップに触れないようにする。

ピックアップは磁力を持っているので、微量ながら弦が磁力を帯びる可能性があります。弦が磁力を帯びると、弦振動への影響が考えられるので、出来れば避けたいところです。

ストラトキャスター 弦交換 手順 準備

②巻きすぎない様にする。

ペグポストにどれくらい弦を巻きつけるのか。ここは非常に重要なポイントで、チューニングが安定しないと言われるプレイヤーの殆どが、巻き過ぎている傾向にあります。

理想的な巻き数はペグの種類やギターの構造、個人の好みによって変わりますが、ストラトキャスターでは低音弦(ワウンド弦)では2巻き、高音弦では3巻きほどで確実に巻き付けられます。

ストラトキャスター 弦交換 巻き数

これ以上の巻き数でも構いませんが、ペグを固定するナットやペグポストを通しているブッシュに触れるのは巻き過ぎになり、チューニングの不安定に繋がりますので気をつけて下さい。

販売されている弦は様々なギターに張るために作られており、一般的なギターでは必ず余りが出ます。そのため、余分な部分をニッパーでカットするのですが、どれくらいの余りを作れば良いのでしょうか。

ワウンド弦 3.0cm、プレーン弦 3.5cm

低音弦2巻きで弦を巻く場合は、巻き付けるペグポストの2つ先(6弦を巻くのであれば4弦のペグポスト)の手前の位置が巻きしろ分の目安となります。数値で言うと、およそ3.0cmほどの長さになります。

高音弦は弦が細く、確実に弦を巻き付ける必要があるため、低音弦より巻き数を増やして3巻きほど巻きます。巻き付けるペグポスト2つ先を過ぎた辺りで3巻きになります。数値で言うとおよそ3.5cmとなります。

 
LPB
低音弦2巻き 高音弦3巻き を目安にしましょう
ストラトキャスター 弦交換 手順 巻きしろ

③余分のカットはしっかり差し込み分を曲げてから

ヴィンテージスタイルのクルーソンタイプのペグは、ペグポストの上面から弦を差し込む仕様ですが、この穴の深さがおよそ2cm。出来るだけしっかり差し込んで巻きたいところです。11フレットと12フレットの間の幅がストラトキャスターなどのロングスケールのギターはおよそ2.0cmになっていますので、それを目安に差し込む余りを作ると、しっかり保持出来ます。

Stratocaster 弦交換手順 切る長さ

ここで注意したいことがあるのですが、巻き弦(ワウンド弦)の場合、ワウンドされている途中でニッパーを入れることになるため、切ることでそこからワウンドが緩む可能性があり、スムーズな弦振動に悪影響を与える可能性があります。

現在製造されている弦は精度が高いのであまり心配は要りませんが、以下の手順で余りを切る工程を行うことをお勧めします。

弦の余りを切る3ステップ

  1. 余らせる長さを決める(低音弦2巻きならペグポスト2つ先の手前辺り)
  2. 決めた部分で90度に弦を折り曲げる
  3. 折り曲げた先の余分な部分を11フレットから12フレットの長さ分余らせて切る

こうする事で、弦をカットした時のワウンドの緩みを折り曲げた部分で食い止める事が出来ます。

④ペグのエッジにしっかり角を決める。

余りの長さを決め、ペグに差し込む部分も出来れば後は巻きつけていくだけです。

あらかじめ折り曲げておいた角をペグの穴の角に合わせ、そこから外側へ出ていく部分の角もしっかり折り目を付けます。ここが今までのポイントで最も重要なポイントで、ここに遊びがあると、2弦3弦などチョーキングやアーミングの際にチューニングが狂いやすくなります。

遊びなくしっかりペグポストの角に弦を沿わせる

弦を押さえながらペグを巻いていくと自然ときれいに折り目がつきます。後は下に下に巻いて行きましょう。巻き付ける部分が重なったりすると、チューニングが狂いやすくなりますので気をつけてください。

⑤弦のねじれをなくす

完全に張り切る前に、ここまでの工程で生じる弦のねじれを取るため、ボールエンドに向かって軽く弦を引っ張ってみるとより良いです。ねじれが取れたら巻き上げましょう。

この時ペグワインダーなどの道具が有れば非常にスピーディーに弦を巻くことが出来ます。ワインダーの種類によってはヘッド横に干渉するものもあり、傷をつけてしまう可能性もあるので気をつけましょう。

エクストラライト弦の1弦に注意

使用するセット弦のゲージはお好みで大丈夫なのですが、エクストラライトゲージ(09~42)の1弦を巻き付ける際は、ペグポストの穴に差し込んだ後、あらかじめ一周巻き付けておくときれいに仕上がります。09ゲージはかなり細く折り目の強度が弱いため、しっかり折り目をつけて巻いていても途中で弦が抜けて来たりしやすくなります。

チューニングの狂わない快適なプレイのために、更にもうひと工夫。

これらの手順をしっかり行い全弦張り終わったら一度チューニングを合わせ、弦が温まるくらい少し弾いて弦を馴染ませ、最後にもう一度きっちりチューニングすると完成です。ナットなど弦の接点にシリコングリスなどを塗布しておくと更にチューニングが安定します。

今までお話した注意点を守り弦交換をすると、ストラトキャスターを弾く上での悩みであるアーミングでのチューニングの狂いなども軽減でき、快適にストラトキャスターをプレイする事が出来ます。

50年代から続く、シンプルな機構だからこそ

いかがでしたでしょうか。今でもヴィンテージリイシューのストラトキャスターやテレキャスターに用いられるクルーソン タイプのペグでの弦交換。古い機構だからチューニングは安定しなくて当たり前、と思われがちですが、手順をしっかり踏んで弦交換すると驚くほどチューニングが安定するようになります。みなさんのギターライフがより快適なものになりましたら幸いです。

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