かわいい×オシャレ。元気で楽しいピアノジャズ
USJスヌーピーエリアで聴くあの曲も
誰もが大好きなスヌーピー。可愛らしい風貌なのに哲学めいたり生意気だったり。それでも、何だかんだでみんな仲良し。そんなチャールズ・シュルツが描く Peanuts 作品。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、USJ でもスヌーピーは人気のアトラクションですが、エリアで聴こえてくるオシャレで元気なジャズが気になった方も多いのではないでしょうか。
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今回は、そんなピーナッツ作品を楽しく彩る、とても元気でちょっとオシャレな楽曲がたくさんつまった本作『Peanuts Greatest Hits (Music from the TV Special)/ Vince Guaraldi Trio (2015)』をご紹介します。
ピアニスト、ヴィンス・ガラルディ
本作はジャズピアニストのヴィンス・ガラルディ(1928年7月17日~1976年2月6日)の作品です。
1950年代、ラテンジャズのヴァイブ奏者カル・ジェイダーのバンドメンバーとして有名になった彼は、その後彼自身のソロキャリアに取り組みます。
そして、1962年の作曲「Cast Your Fate to the Wind」はラジオでヒットし、1963年ついにベストオリジナルジャズコンポジション(作曲)部門でグラミー賞を受賞しました。
この曲は同年リリースのアルバム『Jazz Impressions of Black Orpheus』のシングル、『Samba de Orpheus』のB面に収録されていましたが、ラジオDJが気に入りB面をオンエアしたことで、少しずつ人気が広がり受賞につながったのです。
リー・メンデルソンとの出会いと『Linus & Lucy』
この曲をテレビプロデューサーのリー・メンデルソンが気に入り、企画中であった Peanuts のクリスマス・スペシャル のためのスコアを依頼します。
この時生まれたのが、本作のオープニング曲『Linus & Lucy』です。Peanuts 作品を象徴する様な元気で楽しく少しウィットに富んだこの曲は、様々なアーティストにカバーされており、スヌーピーエリアを盛り上げてくれます。
ドラマーのジェリー・グラネリ 、ベーシストの フレッド・マーシャルとともに、ヴィンス・ガラルディ・トリオとして、17本の Peanuts テレビスペシャル、1969年の長編映画『A Boy Named Charlie Brown』の音楽を担当し、Peanuts作品を大いに盛り上げていきました。
1976年、テレビスペシャル『It’s Arbor Day, Charlie Brown』のための録音を終え、リー・メンデルソンと食事をした直後、ヴィンス・ガラルディは突然倒れ、この世を去ります。死因は心臓発作とも大動脈瘤とも言われています。若過ぎる、突然過ぎる死でした。
彼が生み出したチャーリー・ブラウンと仲間たちの楽しい音楽に送られて、彼の葬儀は行われました。彼の生み出した沢山の楽曲は今でもPeanuts作品とともに愛され続けています。彼の作品はまだたくさんありますので、是非聴いてみてください。気に入っていただければ幸いです。